文章とは何か? 〜伝わりやすい文章を考えてみる〜
読みやすい文章とはただ平易な文章ではなく、『伝わりやすい文章』です。それは書き手の真意が伝わりやすいかどうかに重きをおいてもいいし、読み手に意図を考えさせる封にしても良いのです。
読んだ人に何かが伝わり、『おっ?』と思わせられる文章こそが良い文章といえるかと思います。
少し前に読みやすい記事を書くためのTIPSという記事を書きましたが、あれは主観的な文章を書くためのものです。何かに触れ、何かを考え、何かを伝えたい時のTIPSです。
難しい概念を正確に伝えるための文章
こういった観点だと話は別になってくるでしょう。概念とは客観性に重きを置かねば成立しないものだからです。そういう意味では先日亡くなられたスティーブ・ジョブズ氏のプレゼン手法などは素晴らしいと思います。
客観性の多くはデータです。不特定多数の人が見て、単純に同じ情報を得られることをいいます。そう考えると、自ずと『読みやすい文章』『伝わりやすい文章』の作り方が浮き上がってくるのではないでしょうか。
- データを提示する
- 補足する
- 対比する(メリット・デメリットなど)
- 例をあげる
- 個人的な意見を述べる
- 問いかける
個人的にはこういう要素で組み上げてやれば自然と出来上がるのではないかと思います。
主観文・客観文に共通する重要なこと
『何を伝えたいのか』を書き手自信が明確に意識していることです。極端な話が、最初の一文で結論を言ってしまってもいい。そして、読み手が何についての話なのかを、常に把握できるようにするのが最優先事項です。
文章というのはそもそも他人に自分の中にあるモノを伝えるために存在しています。ツールとしてはとても柔軟ですが、反面使いこなすのが難しいくもあります。
オリジナリティとは何か?
文章の個性やオリジナリティに悩む人は多いと思います。ですが、そんな人にはこの言葉を贈りたい。
「物語に『自分なりの個性』を考え出してつけようとすれば、大抵の場合には単に王道・正統・常識の否定になる。そうではなくて、王道や正統・常識をごく当たり前に解釈して描こうとした時に、その人が持っている勘違いや歪みのせいで、常人とは違い解釈をしてしまう異形の部分。それを個性と言うんだよ」
これは『リリカルなのはシリーズ』で有名な都築真紀さんのインタビューでの言葉です。文中では物語とされていますが、これは文章においても同じなのではないでしょうか。
伝えたい事があって、筆をとる。一言一句同じ言葉を紡げる人は自分以外にはいないのです。だから自信を持って欲しい。