『ログ・ホライズン』が面白すぎて徹夜してしまった件
巨大オンラインゲーム〈エルダー・テイル〉をプレイ中の日本人ゲーマー約三万人が、どうやらその世界に召喚されてしまった。
ゲームの世界の常識と中世世界のテクノロジー、魔法と科学、プレイヤーとノンプレイヤー。
混沌としてすべてが無秩序になりかける世界の中で、内面的引きこもり体質の主人公シロエ(腹ぐろ眼鏡)がサバイバルを開始。
そこがゲームの世界なのか? 異世界なのか? 謎は深まっても「毎日」は待ってくれない。
旧友直継、無口な美少女暗殺者のアカツキ、友好ギルドのマリエールやヘンリエッタも加わって「アキバの街」の生活が始まる。
まおゆうでお馴染みの橙乃ままれさんのWEB小説(既に書籍化済み)。読みたい読みたいと思いつつも先延ばしにしていたのですが、先日とうとう読み始め……あっというまに読み終わってしまいました。いや、マジすげえよこれ!(興奮)
これにてままれさんの作品は二作読ませていただいたわけですが、今の業界の隙をつくというか、面白いラインで攻めてるなーと感じました。
業界の成熟期には順列の組み合わせで真新しい感覚というのはなくなってくるのですが、ラノベ+経済というのは一つまだ開拓できそうだなぁと。商業誌では『狼と香辛料』なんかが経済要素を含めて一風変わった形として成功してますが、読み手の層を考えるとこっちのが今は当たる確率が高いのかもなーと思ったりします。
ラノベっつーと若い世代に向けたジャンルというイメージですが、実際は20代30代も多く、また購買力を考えるとモノによってはソッチの方がメインストリームな場合も出てくる。
もちろん経済を扱うからといって若年層が楽しめないというわけではなく、うまい具合に組み込んであるので幅広い世代が楽しめる作品となっているでしょう。
ままれさん自身の稀有な才能はもちろんですが、ブームの火付け役となる世代がキャッチしやすい要素が多々入っていたのが勝因かなとなんとなく感じました。
まぁそんなことは端においておいて……とにかく面白かったです。
ネトゲ経験者にはこの空気感はたまらんでしょうね……w かくいう自分も(ry
映画欲も収まってきた頃に読んでしまったので、一転して小説欲が高まってます。長年放置していた京極夏彦作品でも読もうかな。