KEY最新作『Rewrite』雑感

先ほどプレイし終わりました。
プレイ前にネットの評判を見ると賛否両論。プレイ中の人の意見も混ざっていて、正直「大丈夫なのか……?」と不安になったものですが、結果的にはとても面白かったです。
とはいえ、かなりのハイペースで進めたので、引っかかったところなどの整理はまだできていません。
その辺りを含めた感想は後日気が向いたら書くことにして、今回はひとまず個人的な雑感でも。


キャラクター

僕はKEYの作品も好きですが、キャラの立たせ方自体は苦手でした。
今回は原案が原画家樋上いたるさん、世界観設定等が田中ロミオさんということもあってか、今までの作品とはじゃっかん印象が異なりました。
ぶっちゃく比較で言うと、『薄くなった』と言うこともできるのですが、個人的にはそれで丁度良くなったのかなーと。

小鳥さん可愛い

しかしながら、小鳥なんかはパッと見印象が薄いのにも関わらず、しゃべりだすと声優さんの抜群の演技もあって、キャラがすごく立っていました。というか可愛いw
主人公のフリにかわいい顔して絶妙な返しをしてくる。
共通ルートがどの程度の分担で書かれたのかはわかりませんが、端々でロミオ節も見受けられたので、小鳥周りはそうかなーと思ってます。
といいつつ、小鳥以外のキャラもみんな可愛い。静流のぱんつ、会長のおっぱいもサイコウですね←

ギャグ

非常にマイルド。『CROSS†CHANNEL』の黒須太一並にタガの外れた主人公でもなし、ぶっとんだギャグ要員がいるでもなし。それでもこれだけうまく回せてるのにはびっくりです。
ドッカンドッカン来る笑いというよりは、クスリと来るネタが多かった印象。
個人的に一番吹いたのは「了解、DS大人の対応って感じで行く」というセリフ。
人によっては寒いと感じるのも多いかも。
あと結構古いネタも多かったです。

システム

マッピーというシステムが今回組み込まれてますが、正直めんどくさい。
一応、スキップ出来る機能もついてるのですが、完全に楽しもうとすると結構骨が折れそうな感じ。
自分はストーリーを追えればよかったので、ファーストプレイ(小鳥ルートで)以降はほとんど飛ばしました。割り切れる人はいいのかもですが、自分は結構モヤモヤしましたね。

豪華で素敵なのが多いですが、これといって印象に残るモノがなかったです。
個別ルートをすべて終わらせると、MOON編というのが出て、そこで2つ目のOPが入りますが、ぶっちゃけこれが一番微妙でした。
サイキックラバーが担当していて、燃えソングテイストに仕上がってますが、どことなくage風味(というかマブラヴ風)で、後に追加されるterra編の内容と照らし合わせればたしかにわからないでもないんですが、Rewriteという作品全体で見ると合わないかなぁ……と。


個人的に沸いたのは、ルチアのテーマ(正式名称未確認)。
テンポのいい曲でこれは結構好きです。
いい曲が多いとは思うんですが、思い返すと全体的に印象が薄いかなと。

竜騎士07さん

おそらく担当はルチアルート。
個別に入ったとたん、主人公が『ひぐらしのなく頃に』の圭一化します。
セリフも後半になるにつれ感嘆符や、叫びが多くなったり。
他のキャラも共通からの流れでいくと、違和感が結構。


シナリオ自体はホラー+バトルでいつもの竜騎士07さんという感じがしました。
出来自体は結構いいと思うんですが、共通ルートや他ルートと比較すると明らかに毛並みが違うので、抵抗感を感じる人は多いと思います。

MOON編、terra編

共通、個別ルートでの主人公の在り方がどうしてああだったのかが分かるシナリオ。
この辺りは『最果てのイマ』にかなり近い感じがしました。
きっちり読み取っていかないと『Rewrite』という作品がどういうものだったのかが、わからなくなる部分なので非常に大事です。
あまり明示せず、接着剤的な要素で全体を読み手自身に繋げさせるやり方は、ロミオさんらしいかなぁと思ったり。

まとめ

居心地の良い作品でした。
オカ研の日常は鍵ゲーの日常要素もあり、ロミオ節的要素もあり、振り返ってみるといい塩梅だったなぁという気がします。

名作とはいかないまでも、それにかなり近い良作といった評価になりそうです。